検査データのDXが進まない理由は「置き場」と「使い道」が曖昧だから

検査工程のDXは、ツール導入よりも先に「データがどこにあるか」「何のために使うか」を決めるところでつまずきやすいです。個人PC、共有サーバ、メール添付、チャット送付が混在すると、最新版が分からず再取得や再測定が起き、現場と管理側の両方で時間を消耗します。

まず決めるのは、データの最小単位と保管先

最小単位は「案件(製品)」「ロット」「日付」「設備」のどれで管理するかを揃えると、検索と再利用が一気に楽になります。保管先は一つに寄せ、例外を作らないのがコツです。例外が増えるほど、探す時間が増えます。

現場で回る「保存ルール」は、命名と版管理が9割

保存ルールは複雑にすると守られません。誰が見ても同じ名前を付けられる型を用意し、最新版が一目で分かる版管理にします。Excelやスプレッドシートの台帳で最低限の索引を作るだけでも、探す手間が減ります。

ファイル名は「検索できる順」に並べる

おすすめは「日付→案件→工程→設備→版」の順です。人は日付と案件名で探すことが多く、工程や設備は絞り込みに役立ちます。版は更新のたびに増えやすいので、最後に置いて混乱を避けます。

見える化は「集計」より「比較」から始めると失敗しにくい

最初からダッシュボード化すると、項目設計が固まらず挫折しがちです。まずは、よくある比較だけに絞ります。例えば「良品と不良品の差」「前回ロットとの差」「外注先による差」など、判断につながる比較を先に決めると、必要なデータ項目が自然に定まります。

設備選定や検査方式の比較も、同じ設計で整理できる

設備や検査方式を比較する場合も、軸を固定すると意思決定が早くなります。対象サイズ、精度要求、設置環境、運用人数、測定時間、データ出力と連携のしやすさなど、現場で揉めやすいポイントから揃えるのが現実的です。

比較軸を整えたうえで、選定情報をまとめて確認したい場合

大型ワークの検査を想定して三次元測定機やレーザートラッカーの比較情報を整理したいときは、メーカーや用途別にまとまっている資料があると検討が進みます。用途や対象別の比較の入口として、まず全体像を掴みたい方は以下を参照してください。

大型検査向け三次元測定機の比較・選定ガイド(サクソク)